大人初心者のためのピアノ講座
ピアノのメンテナンス
ピアノのメンテナンス方法をご紹介します。
録音した自分の演奏を聴いてみると、さまざまなことに気がつきます。思ったよりもテンポが一定ではなかったり、想像していなかった変な間があったり、拍子感が感じられない演奏だったなど、いろいろ感じることがあると思います。想像していた演奏を全く違うと感じることもあるかもしれません。もちろん、演奏中には演奏の音が聴こえているはずで、それは録音された音よりも本来は判断がしやすいはずです。しかし、演奏者は楽器に近く、また演奏中という極めて主観的な立場にいるために、演奏中に客観的に自分の演奏を聴くことは非常に困難です。録音して聴くことの意味は、演奏をできるだけ客観的に聴くことに近い状態をつくりだし、私はこういう演奏をしているつもりなのに、実際には違って聴こえているという、イメージと実際の演奏のギャップを明確にする作業がしやすいのです。曲が仕上がりに近くなった時や、練習段階での確認にも有効です。曲を通して弾く習慣をつけることにもつながります。
お手本とするCDの演奏と、自分で弾いた曲を録音したものとを順番に聴いてみてください。客観的に聞いてここがおかしいな、どうもイメージと違うなと、ただ聴くだけでなく、メモを取りながら聴きます。自分の演奏で、「プロの音と違うな」と感じた部分を、左手が強すぎる、全体をハッキリ、もっと正確に、など、全体の印象の差を課題として書き出すのです。今度は楽譜を前にして、細かいパートごとに、課題点を楽譜に書き込んでみてください。以降の練習は、メモに書かれた全体の課題と、楽譜に書かれた細かい課題を意識しながら、弱点を修正します。全体の課題と、パートごとの課題。この自分で作ったメモが、世界でただ一つ、あなたのためだけに作られた上達マニュアルになるのです。
鍵盤で音を出す直前に、必ず頭の中の理想のイメージを思い出すようにしましょう。適当に思い出すのではなく、そのイメージに意識を集中し、できるだけ明確に思い出します。そして、自分が音を出す時、そのイメージに合わない部分を感じたら、そのまま放っておかないで、一度そこで立ち止まり、合わない部分が合うように、一つずつ修正しましょう。この時、弾き方は少しずつ実験をしてみると良いでしょう。今までの弾き方に対し、力の加え方、指の角度、演奏時の意識など、ちょっとずつ弾き方を変えてみます。今までの弾き方で結果が出ないのなら、その弾き方を修正しないと音は変わりません。しかし、どんな弾き方をすればどう音が変わるか? は自分には分からないのです。いろいろ実験してみると、10回に1回くらいは、この弾き方だとイメージに近い音が出るかもと感じるものがあるかもしれません。もし、何度か試すうちに良い感触を得られたら、忘れないうちにその意識の修正法をメモに書きとめておきましょう。
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